1月の重賞から直行。新ローテで関東の牝馬が桜花賞を獲った意義
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2018年の桜花賞は、シルクのアーモンドアイが衝撃的な勝利となりました。
社台&ノーザンと提携後、新生シルクとなってから初のクラシック制覇となり、クラブとしても大きかったけど、ノーザンとしてもこの桜花賞の勝利は大きな意義があったと思います。
新ローテでもぎとった桜花賞
関東馬にとって鬼門だった桜花賞
桜花賞の定番ローテは、チューリップ賞から本番というのが王道です。
しかしながら、関東馬がこれをやる場合、短期間に二度関西遠征をすることになり、3歳牝馬にはかなりきついローテーションとなります。
そこで近年編み出されたのが、チューリップ賞を使ったあと関西に馬を滞在させるという方法です。
ただ、本拠地の美浦から離れ、スタッフの負担なども増えるのはもとより、環境が変わって馬の体調が崩れるというリスクもあります。
といって、滞在競馬なしでいくと、昨年のソウルスターリングですら勝てませんでした。
それ以外では、中山のフラワーCから桜花賞というローテで、ダンスインザムードなどこの路線で桜花賞を制した事例もありますが、かんばしい成績を上げてはいません。
ノーザンが新ローテを画策
そこでノーザングループが桜花賞をめざす関東牝馬の新ローテとして近年試したのが、2月の重賞から桜花賞というローテーションです。
そうすると、桜花賞までは1ヶ月以上の間隔をあけることができ、馬体維持という観点からいうと問題はありません。
きさらぎ賞から直行したルージュバック、クイーンCから桜花賞に進んだメジャーエンブレムがこのケースにあたります。
両馬はどちらも桜花賞を圧倒的な一番人気でしたが、本番は勝てませんでした。
1月の重賞から桜花賞という新ローテ
そこで次に試されたのが、1月の重賞、すなわちシンザン記念、フェアリーSからの直行という新ローテです。
上の記事にもありますが、天栄の牧場長が調教師の先生の新ローテを提案したといっているように、ノーザン主導で組まれたローテーションです。
これは外厩制度の確立、調教技術の向上といったことから、強い馬なら十分勝算があるということで新しいローテが考えられたようです。
(その裏には、2月からではうまくいかないという実験の結果があるわけで)
んで、今年でいうとアーモンドアイとプリモシーンが予定通り1月の重賞を勝ち、賞金を加算。
満を持して、この新ローテを試したわけですが、アーモンドアイの圧勝という結果になり、ノーザンからしたら改心の勝利だったと思います。
さいごに
それにしても、恐るべしノーザンって感じです。
別に国枝先生をくさすつもりはまったくないけど、今回のアーモンドアイでいうと、ローテもノーザン主導で、馬は天栄で仕上げて、何もしてないっていったら怒らそうだけど、実質そんな感じですよね^^;
(プリモシーンも同様)
まあ、アーモンドアイの場合、馬に力があったから特別という見方もできるけど、来年以降のノーザン産の関東牝馬の桜花賞ローテも注目したいところです。